「童貞パンク」について - ゼロ年代初頭の非モテたち

「童貞ビッグ2」によるイベントのチケットを買いに某明治大学に来ている。

友人にも頼まれたから早めに来たのだが、意外と並んでないのね。つーかあんま人いないし、早すぎたか(笑)

ちなみに「童貞ビッグ2」てのはみうらじゅん峯田和伸のことね。

そういや先日kk君がうちに来たときにみうらじゅんのラジオを聞かせてもらったけどあれはひどかったw下ネタラップww
あれを一時間もやってられるのはみうらじゅんぐらいしかいないだろうね。

峯田和伸は浪人とかのときよく聴いてたなぁ「ゴイステ」。帰り道でよく歌ってたわ、「東京少年」とか。


私見だが、オタク非モテがゼロ年前後に「Air」などのギャルゲーに向かったとすると、サブカル非モテ、またヤンキー非モテは当時、「ゴーイングステディ(以下ゴイステ)」などが牽引した「童貞パンク」へ向かって行ってたと思う。
「童貞パンク」ブームを支えたバンドとしては他に「ガガガSP」とか純愛を歌うバンドから「オナニーマシーン」とかいう名前からしてひどいwのまであった。(おそらくあの流れ、というか魂は今の「マキシマムザホルモン」などに受け継がれている)


「童貞パンク」も結局一過性のブームとして終わった、というか牽引してた「ゴイステ」=峯田和伸自身が終わらせた、と言った方が正しい。
「童貞ソーヤング」という「童貞パンク」の究極であり、ブーム自体を自己言及的に歌ったかのような名曲(迷曲)を発表し、その後「ゴイステ」は突然解散する。事実「童貞パンク」ブームもここで終わっている。
峯田は解散以前インタビューで、「自分たちみたいなどうしようもなくカッコ悪いバンドの次はスゲーカッコイイモテモテなやつらが人気になるに違いない」といった趣旨の発言をしてたが、その予言通り解散後「175R」などに代表されるような「青春パンク」がブームとなる。
「青春パンク」に特徴的なのは彼らが「青春」を高らかにさわやかに歌い上げるところだ。宮台真司だかが「パンクが青春歌ってどうすんだよww」とか言ってたと思うが僕もあのさわやかにパンクを歌うモテ系な彼らの姿には失笑した。しかし同時に少なからぬ嫉妬を覚えたことも事実だ。


ちなみに175R」のボーカルは元「SPEED」の今井絵里子*1と結婚して既に子供がいる。ヤンキー・モテカップルの典型とも言える組み合わせだ。
彼らの「パンク」にはルサンチマンというものが無い。それでパンクと言えるのか微妙だがパンクの形式を借りた形となっている。


やべ、もう並んでるし!つづきはいつか。(10/4追記:気付かないうちに校門前に超並んでた)

*1:正しくは今井絵理子らしい…間違ってた