「いじめ」っつーか「いじり」だろ
「あと、その次に頭の薄いおじさんが質問してて、画面には『ハゲwww』『更年期wwww』とかコメント流れてて、もうみんな笑いすぎてて質問何言ってるかわかんないほどだった」
「『ハゲwww』ってコメントが流れてきたとき、会場のあちこちから小声で『ハゲ…』『ハゲ…w』って聞こえてきてさ、画面のコメントを読んでるだけなのに、その人に直接言ってるみたいに聞こえちゃう不思議」
「このあたりが一番たのしかったな」
衝撃を受けた。すごい。すごいことだ。あまりにも斬新すぎるコミュニケーションの現場だ!!
2008-07-04
バカか。
もはや言わなくても分かるとおり、今回のニコニコ大会議における盛り上がりは、いじめと全く同じ構造が引き起こしたものにすぎない。つまり、一人の人間を外部に追いやることで、内部が強いまとまり・コミュニケーション性を有するということが、今回の会議にも見られるのである。
これは「斬新すぎるコミュニケーションの現場」ではない。むしろ「残酷すぎるコミュニケーションの現場」である。会議に参加し、あるいはネット中継を見て、この現場で「笑った」人間は、一人の人間を犠牲にすることで自らの地位を得た。笑った人間は、一人の人間を集団から排除し、そして殺した。
あのー、それ、普通にいじめなんですけど - Thirのノート
僕は「ニコニコ大会議」行ってないのでその場の状況がよく分からないですけど。
とりあえずid:thirさんの学級委員長的な優等生ぶりが鼻につきますね。*1
こういう僕はこのエントリに賛同される多くの人の仮想敵なのでしょうね。ごめんなさい、どうぞ叩いてください。
小学校中学校で友達いじって遊んでたら「それ、いじめだろ」とか言う人がいて「こいつ寒いな」て感じですかね。
ていうか「ニコニコ大会議」とか行くような二コ厨はそんなコメントでなんか言われるだろうくらい「織り込み済み」なんじゃねーの?目の前のでっかいスクリーンでコメント流れてたんでしょ。
そこでわざわざ率先して発言するような方は「私をいじって!」て言ってるようなもんじゃん。たぶん相当なMの可能性もある。むしろうれしかったんじゃないのw
このおっさんがそもそも本物かも微妙だけど
(本物じゃなかった?→「しかも本人じゃないというオチ付き」これも本物じゃなかったりして)
(追記:本人だとの話→http://blog.nicovideo.jp/2008/07/post_228.php
本物だろうと偽物だろうと別にこのエントリの趣旨は変わらないけど。)
おっさんうれしかったかは分からんが楽しかったんじゃないかな。ニコ廚冥利に尽きるだろ。
『りはめよりも100倍恐ろしい』という小説がある。
タイトルは「いじり」は「いじめ」よりも100倍恐ろしい、を略したものだ。
小説ではかつて中学で「いじられ」キャラだった主人公が高校デビューにあたり必死に「いじる」側に回ろうとしている姿があまりにリアルに表現されている。
学校的空間における生々しい戦争状況を綿密に描いている。
僕は気持ち悪くなって読むのを投げ出してしまった。
芸人でもないのにテレビのバラエティ番組でもないのに永遠と「いじり」続けられるのはかなりきつい。
しかし事件は「ニコニコ大会議」っていう現場で起こったんだよね?
そりゃ俺だって道端で「童貞!」とか言われたら傷つくよ。*2
だから俺は濱野さんの考えるような文脈無視の「ニコニコ現実」の到来には否定的。
アーキテクチャの側で対処してほしいですね。規範とか人格切り替えんのには限界がありますし。
おそらく複数の「ニコニコ現実」コミュニティが乱立する感じでしょうか。
あ、濱野さんところに追記がありますね。そうそう「いじめいじめ」いう人もけっこう危ういですよ。
また、こんなことをいうと炎上必至かもしれませんが、少なくとも僕から見れば、今回の件を、あの場に参加もしていないにも関わらず、どこかそのへんのレポート文章を読んだだけで、「いじめ」として即座に断じてしまう人々の側こそが、「いじめ」と同じカスケード的構図に加担しているようにも見える、ということは、あえていっておきたいと思います。いや、さすがにこれは僕の側からも、ちょっといいすぎだとは思うのですが、あえてこんなことを言いたいのはなぜかといえば、もしこう言われたことでムッとされた方がいたとしたら、それだけ「いじめ」という言葉は強い否定的なレッテルを張るイメージを喚起するのだ、といったようなことをできれば理解してほしいと願うからです。また、僕から見れば、「いじめ」とまではいかなくても、ほとんど今回の件を断じる声というのは、「PTA的ヒステリー」というか、「テレビのバラエティは『いじめ』を助長するから放映するな!」とヒステリックに叫ぶ大人たちと、同じ振舞いをやっているように見えてしまうところがあります
「ニコニコ現実」のプロトタイプとしての「ニコニコ大会議2008」 - 濱野智史の個人ウェブサイト@hatena
では大学行くのでここらへんで。
参考
- 作者: 木堂椎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/08
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