「グローバルに思考し、ローカルに行動するために」鈴木謙介

ちくま8月号より、メモ。
速水由紀子の著書『「つながり」という危ない快楽―格差のドアが閉じていく』についての書評。いわゆる宮台真司一派。

『「つながり」という危ない快楽』は、団塊ジュニア以降の若者たちにとって、何が彼らの「階級」を決めるリソースになりうるのかを、「5つのコミュニティ」を使った見取り図で示している。一番恵まれているのは、アッパー(上流)で高コミュニケーションの「グローバル・コミュニティ」、もっとも恵まれていないのは、ロウアー(下流)でコミュニケーションからも断絶された「非コミュニティ」に属する人びとだという。
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速水は、「グローバル・コミュニティ」に属する人びとが設計したシステムが、他のコミュニティから資本を「集金」する支配的なものになることを問題視し、「真のエリート」が必要だと説く。…