気になった新刊(7/9)―『無限解析のはじまり』

歴史的数学書である『オイラーの無限解析』を翻訳した著者による、ちくま学芸文庫のための書き下ろし。


オイラーの無限解析』は高校のとき駅前の紀伊国屋の理学書コーナーでよく立ち読みしてた。高価な本だったので毎回そこ行って読むしかなかった。ちょうど『オイラーの贈物』を読んでた頃だったので三角関数とか指数関数の級数展開をオイラーがどうやって独力で編み出したのか気になって、辞典のように大きくて重いのをがんばってめくってた。

そのときはオイラー先生はなんだか魔術師のように思った。論理に飛躍は多いし、厳密さも全く感じられないのだけど、答えは合っている。こんな数学もありなのかーと驚かされた。おそらく背後にはオイラーによる限り無い数の思考実験や計算があるのだろう。チャイティンの言う準経験的な数学のやり方に近いかもしれない。


立ち読みしながらそんなことを思い出した。今度生協で買うかも。


オイラーの無限解析

オイラーの無限解析

オイラーの贈物

オイラーの贈物

オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (ちくま学芸文庫)
オイラーの贈り物は文庫版が出てる。