スキンシップ大事。―『子供の「脳」は肌にある』山口創

子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

読むとスキンシップしたくなります。なでなで(・・)/

以前にも肌、というか皮膚の重要性について考えている本は紹介しました。

この本ですね。

第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界

第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界

スキンケアに詳しいishさんによる感想もあります。
『第三の脳 皮膚から考える命、こころ、世界』傳田光洋


こちらの本では主に科学的側面から、今まであまりにも省みられてこなかった「皮膚」に注目し、最近分かりはじめた皮膚の驚くべき機能と、さらには俗に「超能力」や「気」と呼ばれているもの
が「皮膚」という視点から考察する可能性を提示されていました。


今回読んだ『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』では教育や育児、心理学、文化など社会的な側面から「肌」、あるいは「肌の接触」について興味深い考察をされています。

面白かったのはp48の「恋愛のパターンも乳幼児期に決まる」とかp50の「母とのスキンシップは依存的になるのを妨げる」のところ。

とくに後者の方はよく「抱き癖がつくから、あまり抱っこしすぎない方が良い」なんてことを言われたりして世の母親たちは悩んだりするらしいのだが、その言葉には何の根拠もないことが著者実施の大学生とその両親を対象とした心理テストにより明らかにされる。

結果は逆に、母子のスキンシップ量と子供の依存性は、負の相関を示していた。つまり、母親とのスキンシップは子供が依存的になることを防いでいることがわかったそうだ。結果は統計的にも十分意味のある数値が得られたそうだ。


あと男性向けにひとつ書き抜いておけば、女性に触れるときは「肩に」「軽く叩く」程度に留めておくのが無難だそうだよ!