立ち読みレビュー

■『「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)岡田斗司夫

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

結論だけ先に読んでしまった。あとがきに「お疲れさまです」「ここまで200ページも読んでいただき感謝です」みたいなことが書いてあるのを読んで申し訳ない気持ちになる。岡田センセイごめんなさい。紹介してお詫びします。最初から読んでこの結論を読んだらもっと面白かったんだろうなぁ。以下はそんな結論だけ読んで考えた戯言です。
アニメや漫画に出てくる「世界征服」という「ふざけた」ようなテーマから現実社会の問題を考えさせるような「真面目な」テーマに至る岡田氏の語りは面白いしかつ誠実だと思う。
大塚英志などが指摘するように日本ではアニメや漫画のようなどちらかと言えば「子供向け」と思われるオタク的なサブカルチャーが「死」や「戦争」、「性」のような「現実的」なテーマを描いてきた。これはディズニーに代表される欧米のアニメの伝統からすれば考えられないことだ。
敗戦からアメリカの属国のような状態に長く置かれた戦後の日本という場から現実の社会を捉えようとする時、それらアニメや漫画が描こうとしてきた「現実」から考えるのは正当な試みであると言える。岡田も大塚もそうした文化の担い手でありながら物を書く人間として同じような地平を共有してるように思う。
まぁ最近の大塚の本気さに比べたら岡田氏のこの結論はちょっと弱く感じてしまったが、その結論から読んだ人が一人一人また出発すればいいんだと思う。

■『イタリア・マフィア (ちくま新書)ちくま新書

「これが世界を操る奴らだ!」という帯文がたまらない。
歴代のマフィアのボスの名前がズラリと紹介されてた。
最近萱野稔人の影響でヤクザとかに興味があるせいか気になった。

イタリア・マフィア (ちくま新書)

イタリア・マフィア (ちくま新書)


■『ニッポン・サバイバル ―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書)姜尚中

カン様があなたの悩みに答えてくれるよ!
こんなことわざが紹介されてた。
「足るを知らざるものは富むと言えども貧し」
先人の知恵に学ぶことは多い。