12/15:「惑星大怪獣ネガドン発売イベント」in原宿
- 自主制作CG映画『惑星大怪獣ネガドン』情報/予告篇
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本編の特別上映会と、監督の粟津順といとうせいこうによる対談。
監督は意外と小柄でちょっと滝本竜彦に似てたかも、明るい滝本竜彦、なんていうと監督に失礼だろうかw
いとうせいこうが度々栗津監督のことを「明快な人だ…」と唸っていたが
栗津氏は質問に対して、答えを濁したりするようなことはあまりなく、その場で悩みながらも、けっこう明確な回答をしていて、かなりいろんなことを考えながら作品を作っていることがうかがえた。
設定における「昭和百年」のような「昭和」という時代へのこだわりに対しても
「自分の中で『昭和』が終わったという感じがしない、
大阪万博に象徴されるように科学に対する信頼や期待があったのも『昭和』までだった、
ロボットが怪獣を倒すという物語を考えた場合、『昭和』という時代設定になるのは自分にとって必然だった」
という趣旨のことを述べられていたと思う。
最後のサイン会のときに、
「なぜ2Dによるアニメーションではなく3DCGにこだわったのか」
という質問をしてみたところ、
「2Dのこういうアニメーションはもうみんなやってるから、自分は違うものをやりたかった、
元々自分は人のやってないことをやりたいという欲求が強くある」
と答えられて、なるほどや
はり明快だな、という印象を持った。
そいういえば、僕がこの異色の作品を知ったのは「ゲームラボ」での斎藤環の連載を読んでだった。
斎藤はこの映画で、わざと画面を古臭く荒くするために使われている「栗津フィルター」に注目し、やはりリアリティはフレームに宿るのか、と自身の理論に自信を深めていた。同意。
斎藤が言うように単なる3DCGによる映像に私たちはあまりリアリティを感じることはないということは、映画の「ファイナルファンタジー」が不興に終わったことにも象徴されてるし、それは実感としても少なからずある*1。
しかし「ネガドン」は3DCGによる映像にも関わらず、驚くほどのリアリティを維持している。それは栗津氏が「特撮」というフレームに忠実にこの作品を創造したゆえに他ならない。
次回作が楽しみ、かなり先の話になりそうだが…。
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*1:まぁしかし僕の友人にはデッドオアアライブの映像で抜けてしまうやつもいるからこのへんの議論に関してはもう少し慎重になる必要もあるかもしれないが…