科学哲学するための必読書150というトピック
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せっかくなのでこっちに自分の書いたのを一つアップしてみる。ちょっと書き換えた。
『生命記号論―宇宙の意味と表象』、ジェスパーホフマイヤー
- 作者: ジェスパーホフマイヤー,Jesper Hoffmeyer,松野孝一郎,高原美規
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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本書は科学する上での非常に根本的な質問、問題を投げかける。
- 「元来心を持たないものであった「何か」から、どのようにして意志を持つ「誰か」が生じてきたのか」
- 「なぜ宇宙全体でエネルギーと物質は均一に分布していないのか」
- 「虚空から一体どのようにして、意味が生じてくるのか」
- 「一体どうして、この世界ではいつでも自然法則が成り立つのか」
ともすれば形而上学の罠に陥る危険な問題だ。科学では無視される問題かもしれない。
しかし、これらは科学の、そして世界の本質を突いている質問だ。
著者はこれらの問題を大胆かつ慎重なアプローチで解きほぐしていく。
使うのはパースの記号論だ。ホフマイヤーはパースの記号論を元に「記号圏」という概念を提起する。
生命に関わる記号全てが語らう空間、それが「記号圏」である。
そのアイデアを元に、自然から生命、細胞、そして人間、言語、脳、意識までが一貫して語られる。
科学と生命、情報学が交錯し、つながっていく中から驚きが生まれてくるエキサイティングな一冊。