芸術と音楽の起源 - 課題で読んでる本。
歴史方法論って講義を取ったんだがなかなか面白い。
半期で指定された歴史、社会に関する本の中から好きなもの20冊、2000ページ取れば50点、残りは出席とプレゼンで50点で評価するとのこと。本好きには余裕のライン。20冊タダで読めるのもお得。
まだ専用サイトのアカウント持ってないのでこっちに本のコメントメモっとく。
壁画洞窟の音
- 作者: 土取利行
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: 単行本
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前半の洞窟で音楽を響かせるまでのくだりが面白い。音楽家だけあってか文章表現が詩的だったりして読んでて心地よい。洞窟の写真や壁画の図版などもあって見てて楽しい。
絵は残るが音は残らない。放たれた音はその瞬間から虚空へと消えていく。
旧石器時代の壁画が洞窟に残っているという話は聞いたことがあるが、音楽が残っているとは聞いたことがない。著者はそんな1〜3万年前の人類が洞窟に響かせたであろう音楽の起源に迫る。
音響考古学とか認知考古学という学問領域が存在することを本書で初めて知った。
音響考古学は壁画のある洞窟の音響を調べて壁画の周辺とそれ以外の場所での音響を調査しているようだ。
認知考古学は、初期人類から今の人類への発達の過程での心と知能の進化について考えているみたい。
後者は人類の芸術の起源―「芸術のビッグバン」がどのような要因で引き起こされたのか色々と考えている。著者はスティーブン・ミズンの「『認知的流動性』によって芸術の想像が可能になった」という仮説を紹介している。
「認知的流動性」とはかいつまんで言えば、人間の心を比較的独立した認知領域郡―モジュールで構成されており、そのモジュール間をスムーズにつなぐための回路のことだ。ミズンはこの「認知的流動性」が言語の結果、生じたものだと考えているそうだ。
著者はCDも出してるみたい、鍾乳石の音とか鳴らしたり。かなり聞いてみたい。。。
著者HP
インド細密画の世界
- 作者: 浅原昌明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/08/19
- メディア: 新書
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最初の方しか読んでないや。あとはいっぱいあるカラーの図版を鑑賞してました。
日本でいう江戸の浮世絵みたいなものかな。