ラーメンズ、

小林賢太郎戯曲集―椿鯨雀 (幻冬舎文庫)

小林賢太郎戯曲集―椿鯨雀 (幻冬舎文庫)

松本人志が芸人を指揮者と作曲家に分けていたが、小林賢太郎は明らかに後者に位置する芸人と言える。こうやって舞台を活字に起こしても、笑いの鮮度が保たれている。
鮮度という表現は不適切かもしれない、小林の作り上げる笑いはさながら一つの建築物のように設計図が丁寧に作られている。小林と片桐でなくとも、この設計図どおりに作れば、二人には及ばずとも十分な笑いがとれることだろう。
噂に聞いた話だが慶応ではラーメンズっぽい演劇、お笑いサークルが多くあるそうだ。インテリが好む質の笑いだからね、そうなるのもわかる気がする。けど、そればっかりになるのもつまらないよね。他と違うことをしようとしないと。