病院の夏祭り
個人的な話。
先日、白血病で入院した友人(以下Y)の話を書いた。
しかし検査の結果、白血病ではなく「肉腫」という別の病気だと分かったらしい。
いわゆるガンの一種だ。
しかもどうやら治る見込みが無いそうだ。
Yの日記(最近は母親に打ってもらってる)に、そう書いてあった。
3連休の日曜日は、そんなYの病院で夏祭りがあった。
歌と音楽が好きなYのために、家族と病院側が動いて最上階のレストランを貸しきって行われたものだ。
正直、前回のこともあって気乗りしなかったのだが、行った、少し遅れて。
僕は大学2年のとき、人づてにYと知り合ったので、あまりYの中学、高校の友人とは親しくはないものだから、夏祭りでは、1人でそのYの友人たちの歌や演奏を遠巻きに眺めてた。
なんか歌ってる友人たちの方が泣き出しちゃったりしてて、これはどうなんだろうとか思ったが、何もしなかった自分よりはマシなんだろうとか思った。
話しかけても何もレスポンスを返してくれない、というか返す力がないYに、僕は何もまともな言葉をかけてやることができなかった。
帰りの電車の中で何度かそのことが悔しくて泣きそうになったが、泣くのはYに悪いと思って上を向いたりしてた。
Yは語学が得意で、英語に限らず、いくつもの言語で自己紹介をすることができた。
フランス語、中国語、韓国語、アラビア語…。
将来はその語学力をいかして、海外でボランティア活動をしたいと言ってた。
貧しい国に学校を建てたいと、何度か言ってた。
そんな素直で純粋なYがなんでこんな病気で苦しまなければならないんだろう。
なんで自分じゃないんだろう、こんな汚く、薄汚れた自分の方がよっぽど今すぐ病気にでもなって死んだ方がマシじゃねぇか。
こういうのを遇有性とか言うんだっけ、とか得意の専門用語を持ち出したりして分析してみたが、目の前の現実にあっさり頓挫した。
都合により直接リンクしないけど、ここにYの伯父さんのブログがあります。
ttp://hatablog.officeblue.jp/
Yについてのことも書いてあります。
Yのことを応援してくれる方は読んでみてください。
昨日家でボーっとこれ見てたら、なんかちゃんと聞きたくなって雨の中久々にCD買いに行った。
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