初音ミクがわからない

お、今日は珍しく更新遅いな。
それにしても色んなことが立て続けに起こって消化不良を起こしている。

特に初音ミクだ。

最近の僕が初音ミクについて言及しないのをいぶかしがっている人がいるかもしれない。
そういう自意識過剰なヒトですよ、自分は。

けど正直最初聞いたときなんもすごいと思わなかったんだよね。

友人には「君には『声ヲタ』の素質がないからだ」と喝破されたがそのとおりだ、それもある。*1


けどなぜかなーと考えていたら、以前2ちゃんねるVIP板のラジオにハマっていたときにボイスエフェクターだけでいわゆる「萌える声」を再現していた男性の声を聞いていたからだと気づいた。
あれは衝撃だった。
彼は自由自在に声を操っていてみせ、VIPPERたちが与える課題に見事に応えてみせた。

前は彼のブログをチェックしていたはずだがもう忘れてしまった。今も彼はラジオをやっているのだろうか。


だから、もしも声優がいらない時代が来るとしたら、僕はこう考える。

「高精度の(割と安価な)ボイスエフェクターの登場により男性たちが『萌える声』を再現し、歌う」

きもちわるいと思うよねw

けどさ、さっき話に出したVIPラジオの男性の声は驚くほどの精度で『萌える声』を再現しててきもちわるさを微塵も感じさせなかった。むしろ萌えた。そして彼はいじらしくも自分の地声を晒してみせてもくれた。それでも、エフェクターを通した彼の声に感じる気持ちは変わらなかった。

そんなある意味おそろしい未来の可能性の方に、僕は期待してしまう。


そういえば初音ミクで僕がひとつ「いいな」と思えたものがある。
HiBi」で紹介されてたこれだ。



単純に中学時代の「大地讃頌」の記憶のノスタルジーもあるかもしれないが、
パイプオルガンを思わせる「ハモリ」の荘厳さに驚く。

そうだ、「声」はヒトにとって最も身近な「楽器」なのだ。

初音ミク」は僕にそんな基本的で原初的な「事実」を再確認させてくれる。


PS
しかし、同じところで紹介されていた、これについては理解不能だ。


どう聴いても楽しむことができない。僕の感覚の限界というかセンスがないのだろうか。


HiBi管理人の大塚幸代氏は次のように整理している。

そういえばニコニコ動画で、アイマスパフューム初音ミクマッドを見ましたよ。
http://www.nicovideo.jp/watch/1189529587

今さら整理。
アイドルマスターはアイドル育成ゲーム。2.5DのCG美少女キャラ達がオリジナル曲で踊る。
■その動画を切り貼りして、自分の好きな曲に合わせて踊らせたものがアイマスマッド。おもにニコニコ動画で流通。
■そのCGにドンピシャで楽曲とビジュアルイメージがハマって、アニメファンやゲームファンも取り込んで、売れてきたのがパフューム。アイマスとパフュームが両方好きで、マッドを作ったファンのセンスが良くて、完成マッド動画が洗練されてた、という理由もあるかも。
初音ミクは歌声合成ソフト「ボーカロイド2」のバーチャル歌手。ボーカリストがいなくても、歌わせることが出来るというもの。
■それにパフュームを歌わせて、アイマスマッド動画はめこんだマッドが、上の動画。

ややこしいですね。

http://blog.hibi.her.jp/?eid=679977

なるほど、職人の腕の見せ所というかそういう「遊び」なんだよね。
けど「遊び」にしても下手すぎる。
(追記)
いや、「遊び」なんて言ったら「職人」様に失礼だ。ごめんなさい。MADいつも楽しみにしてます。
これは「挑戦」なんだ。そして壮大な「実験」でもある。
自分だけの「声優」は本当に作れるのか否かという。(追記以上)


しかし「アホの子」ならもっと「アホの子」ぶりを見せてやらないと。

初音ミク」に可能性があるとすれば「機械的合成音声」であるがゆえの不幸や悲しみを前面に出すことだろう。「アホの子」フレーズを言わせ続ければいい。

結局のところ「初音ミク」に何を言わせるか、何を歌わせるかが一番の問題ではないか。

その方向性なら、僕は可能性がある気がする。

*1:しかし、『声優ヲタ』の方々は「初音ミク」の存在をどう感じているのだろうか