僕の2007年9月上旬の三大事件+台風9号やばい
■KEN YOKOYAMA『THIRD TIME'S A CHARM』(9/5発売)
- アーティスト: 横山健
- 出版社/メーカー: PIZZA OF DEATH RECORDS(DDD)(M)
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: CD
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昨日発売日に買った。2,300円。「KIDS」にもがんばれば手が出せる値段だ。
「KIDS ARE ALL RIGHT!」
90年代後半に当時中学生だった僕たちの脳天を貫いてくれた「Hi-STANDARD」のギタリスト、横山健の3rdアルバム。
先月の『JAPAN』でインタビュアーの編集長、山崎洋一郎があんなに興奮しているのかわかった気がする。
こんなに聴いていて楽しいアルバムは久しぶりだ。
曲が切り替わるたびにわくわくする。
この感覚は僕のハイスタへのノスタルジーでしかないのだろうか。
ここには懐かしい響きと疾走感がありつつ、パンクスを未来へと押し進める強い意志を感じる。
若い人たちの反応を聞いてみたい。
「Father's Arm」「I Love」には今の横山健だけが生み出せる音がたしかに流れている。
歌詞カードの手触りがここちよい。
■ヱヴァンゲリオン新劇場版:序(9/1から公開)
同じく90年代後半ににの宮城の片田舎に住んでいた中学生の僕たちの頭をイカれさせちまった、当時、宮城でやっと放送された庵野秀明の「新世紀エヴァンゲリオン」の「Re-make」ならぬ「Re-build」(再構築)。その「Re-built」の意味は劇場に足を運べばわかるはずだ。
もう観た人たちはすでにネット上にその答えを探し求めているに違いない。
mu(id:emptiness)のブログ「EMPTINESS」においては公開当日即座にその解読作業は始められた。
ネタバレ注意。
「エヴァンゲリオン自身によるエヴァンゲリオン」に他なりません。詳しくいえば、エヴァンゲリオン自身が、自身そのものであるところのはずのエヴァンゲリオンを模倣――どころかサンプリングしているのです。かつて公開されたEVANGELION:DEATHの頃から、確かに展開レベルでの再構成 Rebuild の意識はありました。しかしながら今回はそのレベルではない。…
EMPTINESS - ヱヴァの分析。
(それはあえて言うならば、庵野こそが、それこエウレカのような切り貼りではなく、一番上手いエヴァのサンプリングを行ってしまったわけです。)
碇シンジの声を当てている緒方めぐみがラジオで次のように語っていたと、友人から聞いた。
アニメ史には「エヴァ以前」と「エヴァ以降」の切断線がひかれている。
「エヴァ以降」、制作者も視聴者もその「エヴァの呪縛」*1にとらわれていた。アニメに少しでも知ってる人なら「エヴァ」に似た作品を挙げることもできるだろうし、綾波レイのようなキャラクターデザインは多くのアニメ作品に見受けられることはわかるはずだ。
庵野秀明はその「呪縛」を自らの手で解き放とうとしているのだろう。
「破」ではその名のとおり「呪縛」を打ち破ってくれるのだろうか。
■Perfume『ポリリズム』(9/12発売)
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: Tokuma Japan Communications CO.,LTD(TK)(M)
- 発売日: 2007/09/12
- メディア: CD
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昨日ナタリーさんからメールが届いたが、
Perfumeが『QJ』10月号で表紙+巻頭特集されるそうだ。
誰かさんの予想通りの流れでふいた(笑)
次は、「QUICK JAPAN」でPerfume特集してほしいですね。そして、表紙を飾ってください。インタヴュー仕事が来たら、はりきるのですが・・・だめかなぁ〜
だめ!おれがゆるさんっ!
『QJ』はいつかのグラビアアイドル特集が素晴らしかったので写真なども期待できますね。
関連:QJ vol.68に仲村みうが載ってるよ - ニート☆ポップ教NEO
銀杏BOYZの特集も前の号、というか今発売されてる号に引き続き掲載されるみたい。
ナタリーさん
先日、muんちでラジオやってたときに僕がテンション下がり気味だったときに、
「Perfumeが次のエヴァの曲をやると思って話してみるんだ!」
と応援してくださった方がいらっしゃったが、
Perfumeのプロデューサー、中田ヤスタカもDJとして音楽、あるいは音の「Re-build」(再構築)にかけては「天才」といっても過言ではない。
id:monolithsさんがその点について「渋谷系」と比較しながらファッションのたとえを使って、
「ラフでカジュアルなファッション・ミュージック」と評している。
こうしたセレクトショップ的とも言えるサウンドの元祖と言えば、説明するまでもなく「渋谷系」であるが、彼らは「服」のコーディネートのパターンで音楽を破壊・再構築していたが、中田ヤスタカの場合はまずデザインを決め、それから生地を切り取り、一から服を作り上げていく感じに近い。その人に似合う服があるように、ユニットによってそのサウンドをデザインしていく。そうして出来上がった服の一つ一つで、華麗なるファッションショーを展開するのだ。
中田ヤスタカ自身も曲作りなどに関しては各所で興味深い発言をしている。
中田 僕は、気持ちや感情よりも頭の中で描いた絵を音楽にしているという意識が強いんです。ですから、アルバム一枚分をこうやって映像化したらすごいだろうなぁと思いました。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_nakatamomose2.htm
■「どちらかといえば機材から入りました。」
パワーレックスタッフ (以下:PR):それではまず、中田さんの音楽的ルーツからお聞きしてよろしいですか?中田ヤスタカ氏(以下:中田):僕は、楽器を演奏する音楽家ではないので、音楽的なルーツというよりも、どちらかというと機材から入りました。
PR:いきなり機材からですか?
中田:はい、機材です(笑)。ピアノを習っていて鍵盤が弾けたので、それをテープなどに録音するようになり、両手ではパートが足りないのでシーケンサーを使うようになり、今に至るという流れですね。
……
■「そこに座って作業したくなるかどうか!?」が重要だと思うんです。
中田:僕は「曲を作りたくなる!!」という事は、曲作りが好きかどうかより、「そこに座って作業したくなるかどうか!?」が重要だと思うんです。
曲を作りたいと思う期間は短い一瞬かもしれないですよね。でも、その機械を触っている時間が楽しいと思う場所があれば、そこにいる事が好きになる、つまりは曲を作る行為そのものが好きになると思うんですよ。
逆に、どんなに曲作りが好きでも、自分が気に入っていない機材たちに向かっていると、作りたい気持ちが持続しないと思うんですよね。
だから、これから音楽制作を始める人は、是非「ハード的に自分が魅力を感じる物」を集めた方が良いと思います。
部屋に置いているだけで、満足する位のお気に入りアイテムを(笑)。PR:自分の陣地というか、基地を作るような感覚ですか?
中田:自然とそこに座りたくなるような物を揃えるという。形から入ったほうが僕はいいと思います。
PR:自分の部屋のインテリアを選ぶような感じですね?
中田:そうですね(笑)。やっぱり誰しも好きな物に囲まれたいですよね。
PR:全くです(笑)。
パワーレック・中田ヤスタカ氏スペシャル・インタビュー
■ 今回のアルバムには歌詞カードが入っていませんが、これは何故ですか?
まず、歌詞カードの意味がわからないです(笑)。カラオケが入っているようなシングルCDに歌詞カードが付いているのはわかるんですけど、僕はカラオケで歌われることを想定して曲を作っているわけではないし、それに歌詞カードがあると、それを見ながら音楽を聴くでしょう?あれが僕は好きじゃないんですよ。歌詞カードを見るということに使うパワーを、もっと音楽を聴くことに使って欲しいんです。音楽の聴き方はそれぞれ自由でいいのに、歌詞カードを付けるとみんな歌詞カードを見ちゃうから。それに(今のcapsuleの音楽は)歌詞カードを見ながら聴くようなものでもないと思うので、 部屋の中で聴く時も暴れ回りながら家具とか破壊する勢いで聴いて欲しいですね。僕も作っている時にテンションが上がってくると踊りながら作ります。ガッツポーズとかしながら(笑)。
http://mysound.jp/electronica/interview/2007/02/002834.php
■台風9号
山に登っているときに台風なんかに当たったら大変だ。
即下山か小屋で停滞するしかないだろう。
「停滞は手痛い」とか言ってる場合じゃない。
けどさ、不謹慎なことを承知で言うけど、台風ってワクワクせずにはいられんね。
こんなこと言っちゃうやつは一度台風で飛ばされたほうがいいね。
北岳の山頂でもろ台風の吹き返し喰らったことあるけど。
*1:斎藤環が広告批評のアニメ特集で語った言葉だ。フレーム憑き―視ることと症候