『カラスヤサトシ』

先日友人に薦められたので買って読んでみた。

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

爆笑は期待できませんが、思わずニヤニヤしてしまうようなそんな笑いがいっぱいのマンガです。
作者のカラスヤサトシ自身の情熱と妄想から生み出される奇行の数々…僕はこういうなんだかよく分からない変な情熱とか欲望のある人、要するにオタクな人が大好きなので最後まで裏まで楽しめましたよ。
ガシャポンフィギュア同士をバトルさせて点数表まで作ってその点数表をパソコン上で管理するなんて一体何が彼をそこまでさせるのでしょう(笑)

なんと朝日でも紹介されてます!評者はササキバラ・ゴウさん。

なぜか捨てられずに心の片隅にしまってあったガラクタを、日のあたる場所に引っぱりだしてみせるかのようなネタの連続が、作者のあいまいな笑顔とともに淡々と描かれ、いつしか読む者の心にも響いてくる。

作者の存在自体が、そのまま作品なのだというタイトルの主張どおり、どのネタも作者の身を挺(てい)して描かれていることが、静かな迫力を生んでいる。

笑いの中に、しみじみとした読み味のある一冊だ。

いい書評だな〜