オタク的、メカオタクと萌えオタク

前回ここらへんで紹介したITアーキテクチャの執筆者の方に言及されてしまった…汗、はてなは狭いねw

「オタク的」という評は引っかかるが、全般的には誉めてくれている模様(笑)。…

…メカオタクな人はまだ共感できるものがあるのだが、美少女もののフィギュアとかね、あの手のものは全く共感できないから、いっしょにされるのには抵抗あるね。
id:nkasa:20051202

ここでも言われていますが…つまり一般に「オタク」については2種類の見方があるわけです。


一つにはnkasa氏が共感できるような「メカオタク」としてのオタク。
もう一つには美少女フィギュアなどに象徴される「萌えオタク」としてのオタク。


2つは明確に分離できるものではなくて、オタクってのはある種それらの混合物として存在する側面がある。


けど、2つには共通する部分もあって、それが「虚構にリアリティを導入させる姿勢」だと考える。それを僕は「オタク的」と名指していました。

だから「オタク的」なものってのはぶっちゃけ全人類がある程度持っているもんなんです。
だからといって全人類がオタクだと言い出すつもりは無いです。ただ「オタク的」なんです。「社会」というある種の虚構にリアリティを持てなかったら、持たなかったら人間社会は成り立ちません。

そういう意味で『勝手にアーキテクチャ〜』なり『空想科学読本』ってのはすごい「オタク的」です。

さらに言えば「メカオタク的」です。
よし、じゃあここで昨晩オタク談義を聞いてて思いついた図を↓

分類 メカオタク的 萌えオタク的
志向 かっこいい ダメ
親和性 サブカル ヲタ
重視 作画
対象 物語? キャラ萌え?
具体例 加野瀬氏? 東浩紀氏?


メカオタク的なものは時に「萌え」に対して「燃え」とか呼ばれたりそうでなかったり。

  • オタクのごく初期の作品(ヤマト、ガンダム、まだ「おたく」とも呼ばれなかった頃の)においてはこの2つは幸福な同居が成立していた?
  • その初期の作品においても原初的な「萌え」の存在が認められる(森雪、セイラさん)。
  • 「萌え」をオタクのある種の核とする斎藤環
  • 精神分析的に?→オタク=アニメ絵で抜ける人。セクシュアリティの問題。(『戦闘美少女の精神分析』)
  • システム論的に?→オタク=萌え表象を再生産するシステム。(「網状言論F Repure」『「動物化するポストモダン」とその後』DVD所収)
  • メカオタク―燃えオタクたちは??